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Blog

2020/06/05 10:43

いつもはこの黒唐津の猫の箸置きのモデルはそうへい店長だと言っています。
もちろんかたちは、日ごろメインで視界に入りがちな彼なのですが、赤水窯にはこの箸置きを作るきっかけになった黒猫がいたんです。

三年前まで、赤水窯には四匹の猫たちがいました。

そのうち三匹は当時で15歳より上だったので、この三年で二匹が亡くなり、今はそうへい店長を含め二匹が同居猫として暮らしています。

黒猫のぽん太(♂)が亡くなりもう三年前以上が経ちます。
20歳の大往生だったわけですけども、その一年前から難病を患ってしまい。

詳しい病名は忘れてしまったけど、どちらかというと犬がかかりやすいという骨が変形していってしまう病。少しずつ顎が変形し前に出てきて、そのせいで固形物を食べられなっていき、気の毒で見ていられませんでした。最終的には口がほとんど開かなくなったために、口内まで届くチューブを顔に直に接着しそこからスポイトで液状の食べ物を流し込むしかなかったのです。
食欲は全く落ちなかったので、口が開かなくなっていくなかでも普通のご飯を欲しがりました。それに応えてあげられなかったのが辛かった。

お医者さんからは「かなりの痛みがあるはず」と聞いていたのですが、顔が変形していく中でもぽんちゃんは苦しむそぶりを少しも見せず、いつも通りの時間にご飯を欲しがり、亡くなる直前の、動けなくなるときまで淡々と日々を過ごしました。家族もとにかく懸命に世話をしたので、その甲斐もあって頑張れていたのかもしれません。我慢強かったぽんちゃん。

もし手術をするならばなかり高額な費用がかかると言われ、少しでもその足しになればと黒猫箸置きを作ったのです。
あの時はとにかく何かしてあげたくて、デザインから書いて箸置きの型を5ポーズ、1日であっという間に仕上げました。

結局は身体の負担を考え手術の決断はしなかったのですが、結果的に黒猫箸置は皆様に愛される定番商品となりました。
ぽんちゃんありがとうね。

最初のタイプはもっと薄いペタンとしたものでしたが、その後黒猫は起き上がり現在のスフィンクスのようなポーズになりました。
お箸は断然置きやすくなったんですよ。

人懐こく、腕っぷしがどの猫よりも強く(そうへい店長は触れることもできなかった)
しなやかでスマートだったぽんちゃん。

その思い出は、これからもずっと僕らの心の中にあり続けます。





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